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2015年7月2日号  

苦境に立つ在来種

▲水戸市近郊の草地に咲く日本タンポポ(安昌美さん撮影)

タンポポ


 春の花だったタンポポが一年中、道端や住宅地に顔をのぞかせている。花びらに見えるのが花で、1株に100〜200本の小花が付く。花はかれんだが、裸地にも咲き、数を増やし続けている。タンポポは四季を選ばなくなったのだろうか。

増え続ける外来種

 タンポポは在来種の日本タンポポと、明治以降に入ってきた外来種の西洋タンポポに大別できるという。見た目は同じようだが、小花を支えている、がくのような総苞片(そうほうへん)が違っている。日本タンポポの場合は総苞片が立っているが、西洋タンポポは外側に反り返っている。
 街中の道路わき、住宅地などで見掛けるタンポポは、ほとんどが外来種だ。茨城生物の会理事の安昌美さん(73)は「関東タンポポと呼ばれるこの辺の在来種が、生育場所を失って減りつつある。在来種は春に、草地などで虫が花粉を運ぶことで結実。ところが外来種は、受粉しなくても年中種子を作れ、コンクリートの割れ目のような所でも生育する。繁殖力が違うんですよ」。

里山に咲く在来種

 在来種が生育する適地は、小川が流れ、畑などが広がる草地。人々が自然に触れながら生活できる里山のようなところだ。
 大子町小生瀬の桜岡義信さん(58)所有の梅林は、春になると日本タンポポの花で一面が黄色く染まる。桜岡さんは「梅林の下草刈りが、在来種の生育しやすい環境を作っているようだ。咲き出すと、季節を感じる」とほほ笑む。時には葉や茎を天ぷら、おひたしにして、季節の味を楽しむこともある。
 県内でも宅地開発や人々の農林業離れなどから、里山が減ってきている。安さんは「在来種が咲く環境は、人が心豊かに暮らせる場所。在来種の減少は、私たちの生活を見直すきっかけになるかもしれない」と話す。













▲コンクリートの割れ目に生える西洋タンポポ














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