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2015年12月17日号  

守りたい伝統の滋味

▲義一さんが収穫したシジミを使ったしじみ汁

涸沼のしじみ汁

 鍋の底で黒光りするシジミに火が通ると、湯は、見る見る白濁する。濁りの正体が、豊かな栄養成分と、だしいらずのうま味を生むエキス。シジミといえば今や、誰もが知る健康食材で、しじみ汁は、その食べ方の代表格。
 シジミの名産地涸沼の漁師の妻、有田りつさん(79、水戸市島田町)は50年来、ひたちなか市にシジミの行商に出ている。シジミの人気は、行商のなかでも感じるという。「街中で私を見掛けたと、シジミ目当てのお客さんがうわさしてくれたりするそうです。ありがたいね」
 涸沼のシジミは大ぶりで、身もしっかりと味わえるのが魅力だが、近年水揚げ量が減っているのが悩みの種。「いつかまた、好転すると信じている。シジミが育てた病気知らずの体で頑張るよ」とは、夫の義一さん(80)。










私のしじみ汁
 父親の代から涸沼の漁師の有田さんにとってしじみ汁は、「あまりに当たり前すぎて、意識したこともないよ」。
 子どものころは、シジミの人気は今ほどではなく、父親は漁の対象にもしていなかったという。
 「家で食べる分は子どもだった私が採ってきたんだよ。水辺の泥に手を突っ込むだけで、10個や20個は簡単に採れたものさ」
 うれしいのは、訪ねてくる親せきや友人が、しじみ汁に大喜びしてくれること。「地元の魅力は、暮らしている人間には見えにくいものだよね」

《シジミをふんだんに 漁師のレシピ》

 「作り方というほどのものはないよ」とりつさん。ポイントは、シジミをふんだんに使うこと。涸沼周辺では、シジミをしょう油味の汁にすることはまれで、みそ汁が一般的だという。

〈材料〉シジミ、みそ

〈作り方〉@シジミを砂抜きする。夏なら2時間、冬は半日ほど。長すぎるとエキスまで抜けてしまうというAシジミは水から煮る。沸騰し貝が開いたら、みそで味を調えるB「上品な家庭では、刻みネギをちらすこともあるようだけど、うちはこれで完成」





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