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タウンニュースARTICLE 一面記事

2016年2月18日号  

桜と心 巡る日々

▲撮りためた県内の一本桜の写真を示す坂野さん(水戸市内の職場で)

147本掲載の「茨城一本桜番付」を作った坂野さん

 小美玉市羽鳥の会社員で桜愛好家の坂野秀司さん(40)は、休日のたびに自作の「茨城一本桜番付」表を持参して、県内各地の個人宅や寺社などを回っている。番付を手渡すと、みんなが笑顔になり、その後はだいたい桜談議で盛り上がるという。
 番付は、先月完成した最新の「平成二十八年」版で3作目。県内各地の147本の一本桜を独自の調査と識者の意見を交えて精査して、A3サイズの一覧表にまとめている。届け先は、調査などで世話になった人たちだ。
    ◇
 桜が咲き出すと、坂野さんは一層、忙しくなる。満開時は平日も、夜明けと同時に家を出て、出勤前に桜を巡るという。

娘の記念写真から

 2005年の娘の誕生を機にコンパクトカメラを買ったのが活動の始まり。何となく撮影した桜の写真の出来栄えに気を良くして、興味を持った。
 桜の古木で有名な神社に行くと、色あせた古い「茨城の桜番付」が掲示してあった。すでにその多くが枯れてしまった桜だったが、その分、「こうした資料を残すことの意義を感じた」。

年々深まる思い

 3回の番付制作を経て、桜への思い入れはさらに深まった。花や枝ぶりのほか、木が持つ歴史や、ゆかり人々の愛情も桜を楽しむ材料に加わった。
 あるお年寄りは、庭に立つ山桜にまつわる子ども時代の思い出を、昨日のことのように話してくれた。台風で太い枝が折れてしまったことを、母親と一緒に悲しんだという。「桜を、家族や、自分の人生の一部であるかのように話す人は多い」と坂野さん。
 自身も、母校の小学校の桜を思い出した。一昨年、もう枯れてしまっているはずと、期待せずに訪ねると、見事に満開だった。「ほっとしたとたんに、いろいろな思い出が駆け巡って、涙がでた」
 そんな感動を、1人でも多くの人に届けたいという願いもある。










































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