本文へスキップ

よみうりタウンニュース 毎週木曜日発行の読売の地域情報紙 発行/茨城北部読売会 制作/読売茨城タウンニュース社

TEL. 029-221-6720

〒310-0805 茨城県水戸市中央2丁目7番37号
狩野ビル3階

タウンニュースARTICLE 一面記事

2016年8月18日号  

“常夏”の職場に誇り

▲真っ赤な炉と、作業する池沢さん

鹿島製鉄所 現場スタッフ 〈鹿嶋〉


  鹿嶋市光の新日鉄住金鹿島製鉄所第二製鋼工場の池沢宏班長(40)の働く場所は、転炉(てんろ)と呼ばれる巨大炉の前。炉の中では、1300度以上に熱せられた鉄約350トンがどろどろに溶けている。
 現場の暑さは、熱中症予防などの基準値になる暑さ指数(=WBGT)で管理されている。一般には31度以上が危険値だが、時には35度を表示する。炉に近づくと肌を刺すような輻(ふく)射熱(熱源から直接届く暑さ)も強烈だ。
 「ここは1年中、灼熱の猛暑。真夏の自宅で、家族が『暑い〜』と愚痴を言っていても、私だけ『そうか?』という感じで過ごしている(笑)」と池沢さん。
 池沢さんらの暑さ対策は、“着る”こと。難燃性の作業着の上に、防熱衣を重ね着して熱を遮る。それぞれファスナーなど熱を持つ金属物は使われていない。防熱衣は見た目、宇宙服を思わせるような特殊なつくりだ。
             ◇
 22年前、新人研修で同製鉄所の各工場を見学した際、火花が飛び散るダイナミックな転炉の様子に衝撃を受けて、「これぞ、男の仕事場」と思った。自らこの現場を志願し、希望が通ったという。
 やりがいの裏には危険も潜む。以前、気の緩みから安全確認を怠り、先輩から「『死ぬつもりか!』と血相を変えて怒られた思い出もある」。
 今は、後輩たちの安全も見守る立場。安全対策の多くは、暑さ対策でもあり、「暑さの一番やっかいな点は、集中力を奪うこと。気をつけようという気持ちすら、奪ってしまうことがある」と話す。
             ◇
 同製鉄所には、「ご安全に」というあいさつ文句がある。「おはよう」「こんにちは」「さようなら」などのすべてを兼ねたもので、安全第一の思いが根っこにある。
 池沢さんは、業務を済ませた後、同僚との別れ際に交わす「ご安全に」が、一番うれしいという。「皆が安全に仕事を終えたことにホッとするし、元気に退勤する姿を見て、私の心もなごむ。公私のメリハリをしっかりとつけることも安全(暑さ)対策ですから」











▲操作室で作業する池沢さん

《暑さ対策3条》
●万全の装備
●暑さの怖さを肝に銘ずること
●公私のメリハリ
















バナースペース

株式会社読売茨城タウンニュース社

〒310-0805
茨城県水戸市中央2丁目7番37号
狩野ビル3階

TEL 029-221-6720(代表)
FAX 029-227-7888

よみうり

タウンニュース

Facebook いいね!