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2017年9月7号

悔し涙の、先を読む

▲夏休みのある日。黙々と将棋の研究に励む寿通君

鹿嶋・鹿島小5年 大庭寿通君


 鹿嶋市立鹿島小5年の大庭寿通君(10)のこの夏の最大のイベントは、岡山県で開かれた将棋の全国大会「全国小学生倉敷王将戦」に県代表として初出場したこと。同大会は、小学生将棋界の2大大会の一つ。結果は予選敗退だったが、それから1か月を経た今、「来年は必ず優勝します」と、自信満々。

1年生で対局丸暗記

 小学1年で近所の将棋教室に入会したのは、講師が、父親の孝志さんの知人だったのがきっかけ。当時、両親と姉の4人家族の誰も将棋のルールを知らず、特別な思い入れもなかったという。
 将棋を始めて数か月のころ、寿通君が「対局中の指し手は全て覚えてしまう」と言っているのを、家族の誰も信じなかった。ある日、孝志さんが、「おもしろ半分」に寿通君と相手の指し手を記録すると、対局後に全てを言い当ててびっくりした。
           ◇ 
 週末は、東京の将棋道場で腕を磨くなど、余暇のほとんどを将棋に費やし、県レベルの大会では上位の常連になった。母親の良子さんは、「寿通の上達のスピードに、まったくついていけない。対局中は、寿通が頭を抱えていればピンチ、おでこをとんとんとたたいていれば好調だと判断する」と笑う。

泣きながら指す

 この夏の岡山県の全国大会には、東京の道場の仲間たちも、各県の代表として参加した。
 少年棋士の特徴なのか、仲間たちはみんな、寿通君と同様の自信家ぞろいだという。
 誰もが優勝するつもりで会場入りしたが、結果は、全員予選リーグで敗退。予選敗退が決まった後の対局では、それぞれ、指し手のたびに涙をぼろぼろとこぼしたという。
 大会後は、良子さんら母親たちが、子どもを慰めるのに一苦労。将棋の先生の助けも借りたほど。
 でも、涙が止まり、みんなで食事を始めた控え室では、「向かい合った子どもたち同士で、すぐに将棋を始めていた」と良子さん。









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