▲体長2.5cmほどのサケの稚魚を観察する5年生児童
桂小のサケの稚魚(城里)
城里町立桂小学校(川崎敏子校長、児童数116人)の昇降口に置かれた水槽では、体長2.5cmほどに成長したサケの稚魚が元気に泳いでいる。児童は、登下校などで昇降口を通るたび、水槽に近づいてサケの成長を見守っている。
サケは、昨年12月に那珂川漁業協同組合から譲り受けた卵がふ化したもの。世話は主に、5年生12人が担当し、年末年始は、教諭らも順番で登校して世話に当たった。「全校の注目の的」と、檜山久長教頭(58)。
同校は平成23年に、同町内の3小学校が統合して創立した。サケの飼育は、同校敷地にあった岩船小学校時代からの伝統で、新設された後につくられた校歌にも、サケが登場する。
サケは2月中に、児童の手で学校近くの桂川に放流され、数か月にかけて川を下る。そして、広大な太平洋で3〜5年暮らした後に、生まれた地域に帰ってくる。
休み時間にサケの様子を観察していた5年生の小林律侑君は、「こんなに小さいのに、春には海にいくんだよ。どこまで泳いでいくんだろう。頑張ってほしいな」と話した。