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2018年3月1日号

世界から東京五輪へ

▲鹿嶋市の平井海岸で練習途中の木村君


旅立つ18歳のサーファー(鹿嶋)


 きょう1日、鹿嶋市の県立鹿島高校を卒業する木村美海(みう)君(18)は、小学校の卒業式会場で「必ずプロサーファーになる」と、誓ったことを忘れたことがない。6年を経たいま、胸の奥には、「東京オリンピックに出場する」という新たな夢も、根を下ろしている。
 新たな夢の実現を、きょうの卒業式で誓うのは「照れくさい」というが、卒業後の進路は、その夢にまっしぐら。4月にバリ島でプロテストを受けた後、フィリピンセブ島で数か月の語学特訓。その後は、サーフィンの本場、アメリカのカリフォルニアで無期限のサーフィン修業に励む。
 今も現役サーファーの父、祐介さんの背中を追って、小学校低学年から波と遊んだ。中学生のころから、県内のサーフィン界では、知られた存在になり、昨年からは、大人を含めたカテゴリーで県内トップの1人だ。
 それでも、「オリンピック出場までには、数え切れないほどの壁がある」と、自分のレベルを分析する。その上で、海を渡ることを決めたのは、自分の気持ちを抑えきれなかったから。
 サーフィンが、東京オリンピックの正式種目に決まったのは一昨年。サーフィンに没頭する日々の先に、突如、大きな光が浮かび上がって、目を離せなくなった。「その光に向けたレースに参加することは、自分の運命に思えた」
 もう一つ、夢がある。オリンピックのずっと先に、いつか鹿嶋市の海に帰ってくることだ。「家族、サーフィンの先輩と仲間、鹿嶋の海にもたくさんの恩を返さないといけない」















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