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2018年5月24日号

青春かけて3食手作り

▲「もりもり食べて、力をつけてほしい。レースで勝てたときは、本当にうれしい」と山本さん(中央)ら

マネジャーの「艇庫飯」 茨城大学漕艇部(水戸)

 水戸市文京の茨城大学漕艇部(30人)は、ボート競技の全国大会で上位に食い込む強豪だ。創部51年、夏の全日本大学選手権(インカレ)では準優勝を経験。悲願の日本一を目指し、那珂川を拠点に厳しい練習に励んでいる。
 その強さを支えている“力めし”は、9人の女子マネジャーが手作りしている通称「艇庫飯(ていこめし)」。名称は、ボートを保管する艇庫内にある台所で作ることから。朝、夕方の練習後の2食はもちろん、昼の弁当もつくる。レースで勝てる体づくりを第一に考えたメニューで、栄養もボリュームも満点だ。
 主将の遠藤寛玄さん(23)は、艇庫飯を食べて、入学時から体重が10kgほど増えた。「この飯に支えてもらっています」
          ■
 ボート競技は、運動量が多いスポーツの一つ。選手の体重が艇の速さに影響することもあり、食事は大事な要素だ。
 全国の大学ボート部の中でも、マネジャーが選手の食事を3食つくるのは珍しいという。同部では15年ほど前から、3食の食事作りを行っている。卒業した先輩マネジャーが作った「栄養計算シート」を使って、栄養やカロリーを計算。毎食食べる白米の量は、選手1人1人と面談し、目標の筋肉量や体重に合わせて、それぞれにグラム数を設定している。
 食事作りは、朝5時からの朝練に合わせて開始。1時間ほどで朝食と昼の弁当をつくる。メニューは「一汁三菜」が基本。朝練前には、手軽に糖分を補給できるようにと、手製のべっこうあめも用意する。
 マネジャーの1人、山本千奈津さん(21)は、「青春をかけてボート競技に向き合う選手を、絶対に勝たせたい! マネジャー全員が同じ気持ちです」。選手と心を一つに、日本一を目指している。





















▲16日の朝食。これにシチューとご飯が付く(写真上)。弁当と、間食用のおにぎりやプロテイン入りホットケーキも作る(同下)













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