▲愛車と浦井君
友部中1年 浦井 健芯(けんしん)君〈笠間〉
笠間市立友部中学校1年の浦井健芯君(12)は、世界を見据えるBMX競技の選手。6月には、カスピ海沿岸のアゼルバイジャンで行われた世界大会「2018年UCI
BMX世界選手権大会」に出場、準々決勝まで進んだ。「最後まで攻めの走りができた」と笑顔。現在は8月に新潟県で行われる国内シリーズ戦での優勝を目指し、練習に励んでいる。
BMX競技は、20インチの専用の自転車を使い、土で造られた起伏のあるコースで順位を競う。2008年の北京オリンピックから五輪正式種目になった。
コースのこぶを越えるときは、数メートルジャンプすることもある。いつも恐怖はあるが、「それに勝たないと、レースで勝てない。でも、思い切って飛ぶと、楽しくなっちゃう」。自転車に乗り始めたころから、家の前の長い坂道を全速力で下ったり、山道を走ったりして、よく自転車を壊して帰ってきたという。「怖いもの知らずは、そのころからですね」と、父親の茂幸さん。
練習中の転倒などで、骨折を5回経験。現在も鎖骨が折れている。「『早く治して練習したい』とすぐに前を向く。心は折れない。自転車が本当に大好き」と、母親の恭子さん。
世界選手権に出て、体格が大きな外国人選手に、当たり負けない体をつくると決めた。「まずは日本一になって、世界一を目指したい」
▲アゼルバイジャンで行われた世界選手権大会の様子。先頭を走るのが浦井君(浦井君提供)