女性たちが商品開発
「金砂郷プレミアムあんぱん」 常陸太田市・全日食チェーン
07 焼き印も特徴 あんぱん
【常陸太田】「金砂郷プレミアムあんぱん」は、常陸太田市久米町のスーパー「全日食チェーン金砂郷久米店」が製造販売するホイップクリーム入りのオリジナルあんぱん。
特徴は、たっぷりのホイップクリームと、来店するたびに新しい味に出合えるあんのバラエティーの豊富さ。焼き印の「金」印も、「(金運などを連想させ)縁起が良い」と評判で、平日で1日に約800個、週末は1000個以上を売り上げる。粒あん、カスタード、抹茶などの定番のほか、季節限定品、日替わり品などを含めて常時15種類ほどを販売している(品切れの場合は除く)。
製造するのは、パンコーナー担当のパート従業員8人。大半が女性だ。たっぷりのクリームやあんを入れるため、パンの生地が破れてしまうこともあり、丁寧な作業が必要だ。あんぱんだけでなく、ほかのパンも作るため、調理場は毎日時間との勝負。
新たな味のあんぱんを開発するのも現場の人たち。日々、試食を繰り返し、意見を出し合う。「主婦や女性の目線を生かして、アイデアをしぼっている。信頼しています」とは、社長の吉成達朗さん。
コーヒーあんや、夏限定で登場するメロンソーダあん、ラムネ味のあんなど、変わり種のあんぱんもあり、「いろいろな味を“冒険”して、あんぱんをもっと楽しんでもらえたらうれしい」とは、小林マリ子さんと竹田恵子さん。
1個160円〜。カボチャあん、濃厚ミルクあんを使った商品が秋の新作として登場する。同店TEL.0294・76・0058。
ピーマン産地のミニパプリカ
「スイートカクテルペッパー」 神栖市・農産物直売所ウインズベース
08 糖度13度 ミニパプリカ
【神栖】 「スイートカクテルペッパー」は、神栖市で2010年から栽培されている新野菜。手のひらに収まるサイズのミニパプリカで、赤、黄、オレンジの3色があり、フルーツのような味わいが特長。糖度は13度ほどと甘く、そのまま生で食べるのがおすすめ。販売開始当初は年間生産量が500kgほどだったが、直販のほか、市場、ホテル、各地の直売所など徐々に販路を拡大し、20トンまで増えた。
最初に栽培を始めたのは、同市の県農業経営士の飯田等さん(51)。同市は日本一のピーマンの産地。飯田さんもピーマン専門の農家だったが、自然災害で一夜にして作物がすべてだめになった経験などを経て、「ピーマン以外に、この地にふさわしい作物はないか」と長年模索していた。
オランダから種を輸入する業者からミニパプリカを紹介され、栽培を始めると、味が良いのはもちろん、これまでのピーマンの栽培施設や栽培経験も生かせた。未来を感じ、独自ブランドの「スイートカクテルペッパー」として、商品化。現在は、飯田さんが代表を務める同市太田の農産物直売所「ウインズベース」の出荷組合の7人が栽培している。
同直売所では1袋(100g)150円で販売。スイートカクテルペッパーを使ったピクルスも好評だ(1瓶1080円)。同直売所TEL.0479・46・5771。