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2018年11月22日号

原点は老舗の職人の味










▲(写真上から)玉子焼をもつスタッフ(右が本澤さんで左が村田さん。2人が持つのは土産用箱)、焼き上がった玉子焼


鉾田・いっぴんマルシェ ホテルさわやの玉子焼

 鉾田市鉾田の筑波銀行駐車場ほかで、年に4回開催される特設市「いっぴんマルシェ」で評判なのが、同市鉾田の「ホテルさわや」が販売する「玉子(たまご)焼」(小=650円)。5年前に始まった特設市には欠かさず出品していて、毎回完売という人気ぶり。
 ホテルさわやは旅館として創業して約100年。創業以前にも、徳川第15代将軍の徳川慶喜が宿泊した記録があるという老舗だ。
 「代々お世話になっている地元には、できるかぎりの貢献をしたい」と話す本澤彦治さん(41)は、同ホテルの4代目。玉子焼は、ホテルの料理長・村田章一さん(52)の自信作だという。もともと宿泊客に好評だったメニューを、特設市のスタートに際して、さらに磨いた。卵は、地元産の平飼い卵を使用している。
 味の原点は、村田さんが修業した東京の料亭の卵焼きだという。その店は江戸時代の創業で、卵焼きの名店としてテレビにもたびたび取り上げられている。
 「驚くほどしっとりとしているよ」と、村田さん。それは冷めてからも変わらず、また、適度に甘くてうまみにあふれ、見た目が美しいのも自慢だ。
 調理のポイントはだし汁の調合方法だという。「教えてもらったことはない。先輩の仕事を盗み見て、覚えたレシピ」
 ファンは老若男女で、若い世代には、トーストに挟んで食べるという人もいるという。村田さんは、「好きに食べてもらえればいいんだけど、そのものの味を楽しんでもらう方が料理人みょうりといったら、古くさいかな」と笑う。


【同ホテル】(TEL.0291・33・2188)では要予約で販売。次回いっぴんマルシェ開催は12月9日


▲慣れた手つきでフライパンを扱う村田さんー写真左、盛りつけられた玉子焼=同右










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