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2019年7月4日号

経済効果 600億円超!? 県を挙げた祭り

経済効果 600億円超!? 県を挙げた祭り

 今秋開催の茨城国体・全国障害者スポーツ大会では、全国のトップアスリートと、それぞれの応援の人たちで、延べ約70〜90万人が参加すると予想されている。水戸市の人口約27万人と比較すると、数の大きさが実感できる。
 しかし、ぴんとこないのが、本県で普段通りに暮らす私たちには、どんな影響があるのかということ。 推測を交えつつ、経済的な面と、住民感覚の面で探ってみた。
               ◇
 近年、両大会の開催都道府県は、閉幕後に経済(波及)効果を発表するのが一般的。経済効果とは、ある事象が経済に及ぼす好影響のこと。
 昨年の開催県、福井県の発表は、「600億円超」。一昨年の愛媛県の発表は、「661億円」だった。費用と比較した数値は、福井県は1・34倍、愛媛県は1・47倍だった。
 延べ参加者数は、福井県が約70万人で愛媛県は約82万人と、それぞれ本県の予想の範囲内だった。本県で開催される両大会の経済効果でも、両県に近い数値が上がるという予想は可能だ。

選りすぐりの元気が集まる

 「お金の問題じゃない」という声もあるだろう。そこで、福井県で両大会を体験した、私たちと同じ一般住民の声を集めてみた。
 小澤光信さん(37)は、福井市の福井駅に近い土産店「福福館」に勤務。福井駅は、開閉会式会場の最寄り駅だった。「期間中は連日、選手らで大にぎわい。飲食店では、ソースカツ丼などの名物がよく出た。意外だったのが、自慢の1つの海鮮系の生ものがあまり出なかったこと。試合前の選手は、万が一に備えてさけるようだ」
 中村博明さん(56)は、福井県で一番の観光スポットと言われる勝山市の「恐竜博物館」のスタッフ。「各県の国体ユニホームを着た人たちが大勢来てくれて、全国を観光している気分だった」
 河藤正樹さん(49)は、福井県南西部の港町、敦賀市の敦賀駅前商店街振興組合の理事長。「敦賀市は、高齢化が進む地域。全国から選りすぐられた、元気な若者が集まったわけだから、みんな大喜びに決まっている」
 3人に共通したのが、「県を挙げてのお祭りだった」という声。小澤さんは次のアドバイスもくれた。「これから国体だなんてうらやましい。積極的に楽しんで」




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