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2019年7月18日号

結果が問われる勝負の世界

結果が問われる勝負の世界

 国体が都道府県対抗戦であることをご存じだろうか?
 年ごとに、冬季国体と秋開催の本大会の各都道府県登録選手の成績を、ポイントに換算して競う。総合で1位の都道府県には「天皇杯」、女子順位1位には「皇后杯」が贈られる。
 本大会開催都道府県は、両杯の1位を狙い、長期的な選手強化プロセスを経て本番を迎えるのが普通。「スポーツとは、結果も重要な勝負の世界」と県体育協会の橋本晃輝さん(51)。
 天皇杯は過去に3度だけ、開催都道府県が受賞を逃した例がある。2016年の岩手国体は、東日本大震災の被災の影響が強いものだった。
 過去10年の天皇杯平均順位が26・8位の本県は、茨城国体での1位獲得に向けた準備と強化を、7年前に始めた。昨年の福井国体は、途中経過を確認する絶好の機会で1桁台を見込んだが、16位。それでも橋本さんは、「自信がある」ときっぱり。
 天皇杯の受賞チームは、4桁台のポイントを獲得する。本県の強化は、その下1桁まで予測して行っているという。「どの競技のどの選手が何位になって何点を獲得する」まで見据えているということだ。
 昨年の結果を踏まえた見直しも行われ、今年の冬季国体の本県順位は3位。雪国に利のある冬季国体では、異例の好結果だった。
 強化の方法はさまざまだ。8年前当時には、小学生対象のタレント(才能)発掘事業も行った。有力選手に仕事を仲介するなどして、本県登録になるよう促す手もあるが、来年の東京五輪が障害にもなった。東京五輪や、その予選にピークを設定し、長期計画を立てていた選手が多かったからだ。

 茨城を背負う覚悟

 開催都道府県の選手には、五輪選手の「日の丸を背負う」という覚悟と、同じレベルの思いがあるという。
 ハンドボール競技で、本県登録での出場が予想されている信太弘樹選手は、同競技の日本代表のエース。行方市出身で、首都圏を拠点として競技活動している。
 登録は、ふるさと選手制度を使ったものだ。現状でゆかりが薄くとも、出身中学や高校の所在地の都道府県には、登録が可能になる。信太選手の登録は、ふるさとのために尽くしたいという思いからで、「ポイントはもちろん、精神面でも茨城選手団の大きな力になる」と橋本さん。



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