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タウンニュースARTICLE 一面記事

2019年7月25日号

夢、社会のために勝負する

 ▲車いすバスケットボールの本県代表選手ら

国内最大 障害者スポーツの祭典

 「いきいき茨城ゆめ国体(第74回国民体育大会)」が閉幕した後、10月12〜14日に県内各地で開かれるのが「いきいき茨城ゆめ大会(第19回全国障害者スポーツ大会)」。全国の都道府県と指定都市の選手団、約5500人が参加する国内最大の障害者スポーツの祭典だ。











 実施する正式競技は、陸上競技、水泳などの個人競技と、バスケットボール、ソフトボールなどの団体競技の計13競技。身体障害者、知的障害者、精神障害者の3部門があり、部門により実施種目が異なる。精神障害者の部では、今回から卓球競技が加わった。
 選手それぞれの状態に合わせた障害者スポーツならではの競技も多く、陸上競技の「ビーンバッグ投」は、大豆などを150g詰めた袋を投げて、飛距離を競うものだ。
 車いすバスケットボールは同大会の人気競技で、スピード感と迫力が魅力。専用に作られた車いすが、体育館のフロアを滑るように突き進み、敵と激しく接触、選手ごと転がってしまうことも珍しくない。敵を、ハラリハラリとチョウのようにかわし、見事にシュートを決めたときの壮快感は、格別だ。
 チーム構成のルールにも、この競技の魅力がある。
 選手の障害はさまざま。腹筋や背筋が利くかどうかや、足に筋力があるかどうかなどは、プレーの幅を決める大きな要素。ルールでは、これらの障害の程度によって、選手ごとに持ち点が決められている。
 持ち点は、1.0から4.5まで、0.5刻みであり、1チーム5人の合計は14点以内に収めないといけない。つまり障害の軽い選手ばかりの編成は不可能になる。また、女性が参加する場合は1人につき、1.5点分マイナスすることができる。
 茨城代表チームのキャプテン寺門和也さん(34)は、10年前の交通事故で足の自由を失った。落胆する日々から救ってくれたのが車いすバスケットボールだった。
 キャプテンとして迎える大舞台は、「自分を救ってくれたこの競技を、茨城の多くの人に知ってもらう大チャンス。そのことが、茨城全体を良くすることにつながると信じている」と力強い。




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