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2019年8月8日号 暮らしを楽しむ 2019 Summer 〜上〜

ハッカ油は酷暑下の秘策

 昔ながらのハッカ油が夏の便利グッズであること、知ってる? ハッカ油は、ハーブの一種のハッカのエキスを含ませた油のことで、小さなボトルに入って売られている。化粧品風になったり、口に入れたりなど、生活にまつわるさまざまな使用法があり、効果は、揮発作用による冷却効果、さわやかな香りによる気分高揚、血行促進などの健康効果も期待できる。つまり、最高の暑さ対策になるというわけだ。 日立市などでハーブショップを営む薬剤師で植物療法士のおおそねみちるさんに、夏向けの使い方を聞いた。

 

▲イラスト フカ田サトミ

おすすめ1 塩に溶いて湯船へ

 暑い日の風呂や、湯上がりの汗が苦手、という人にぴったり。小皿に盛った塩にハッカ油3〜5滴を溶いて、少しずつ湯船に入れて入浴する。入浴中はさわやかに香り、上がった後も揮発作用が生む爽快感を楽しめる。塩に溶くのは、ハッカ油の入れすぎを防ぐため。ハッカ油の原液は水に浮くため、そのまま入れると、湯船から立ち上がったときに体にまとわりつく。「すっきりしすぎたり、傷に染みることもある」とおおそねさん。





おすすめ2 アイスにほんのちょっと

 多くのハッカ油は口に入れても大丈夫。ボトルの注意書きを見て「食品添加物」の表示があれば確実だ。ただ、原液の刺激はとても強いので、使うのはほんの少しだけ。1滴でも多すぎるので、つまようじの先をボトルの口にあててすくったものをアイスに付ける程度でいい。普通のバニラアイスが瞬時に、ゴージャスなミントアイスに生まれ変わる。


















おすすめ3 アイスタオル

 洗面器に水を張って1、2滴たらす。その水でタオルをゆすぐだけ。しぼって凍らせればクーラーボックスで持ち歩ける。冷たいのは当然だが、さわやかな香りが、相乗的に作用する。水を湯に代えれば、ホットタオルに。冷えに悩んでいる人などにおすすめ。



その他

 「除菌、芳香スプレー」=スプレー容器に、水と、水に対して1%ほどのハッカ油を入れる。ハッカ油には除菌、眠気覚まし、乗物酔い防止効果もある。 「扇風機に吹きかける」=先のスプレーを扇風機にかけたネットに吹きかけてから使用すると、爽快感が部屋のすみずみまで行き届く。機械部に影響の出ない量を「マウスウオッシュ」=コップ半分の水に1滴入れる



注 原液の刺激は強い
 ハッカ油の原液の刺激は、とても強い。誤って目に入ると、目が開けられないほど痛む。ハッカ油がついた手で顔の汗をぬぐうことのないように。子どもの手が届かないように管理することも大切。ペットのいたずらにも注意を。



 おおそねさんは、実家が漢方薬の販売店で、両親と本人も、山歩きが趣味であったことから、薬剤師と植物療法士という2つの肩書きを持つようになった。2014年には講談社からハーブティーのレシピ本「ハーブティーブレンドブック」を出版している。
 〈経営店舗情報〉
 「ハーブかふぇROOT(ルート)」(つくば市二の宮TEL.029・893・4694)、「ハーブ専門店グリーンリーフ」(日立市川尻町TEL.0294・59・3988)


▲おおそねみちるさん



Qどこで買えるの?
 町の薬局、ドラッグストアで取り扱っている。商品によるが、20ml入りで1000円以下のものがほとんど。ここで紹介した使用法での使用量は最大で5滴。1滴は0.1ml以下。














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