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2019年9月5日号

感謝込め 「いきいき」と

 

▲台本を読んで練習する中野さん。「はっきり、ゆっくり、笑顔で。会場全体に伝わるように話したい」

式典のアナウンサーを務める
県立水戸二高3年 中野うらら
さん

 県立水戸二高3年の中野うららさん(17)は、28日に開幕するいきいき茨城ゆめ国体で、総合開会式と総合閉会式の式典アナウンサーを務める。
 総合開会式は、観覧者や選手団を含めて約2万人が来場する大舞台。「放送部で磨いてきた声で、大会を盛り上げたい。『いきいき』の大会名にふさわしい、明るい声を笑顔で届けられたら」と、目を輝かせる。
 総合開会式・閉会式のアナウンサーは、プロのアナウンサーと、高校生3人が担当する。中野さんは高校生のリーダー。3人は、昨秋に水戸市内で行われた県高等学校放送コンテスト新人大会の上位者で、式典アナウンサーの希望者の中から選ばれた。
 6月に最初の台本が配られ、茨城放送の阿部重典さんらが講師の研修会がこれまでに3回開催。中野さんらは、主に開式前の来場者への案内や、47都道府県の選手団の入場行進時の紹介アナウンスを担当する。
 幼い頃から話すことが大好きだった。「歩き始めるのは遅かったけれど、しゃべり出すのは早かったと、母から聞きました」と中野さん。高校で放送部に入部してからは活動に熱中。無遅刻無欠席無早退を貫いているのも、「部活動がやりたいためなんです」とにっこり。
 1年生の時はコンテストの朗読部門で関東大会に進み、優良賞に。2年生の時は全国大会に初出場。レベルの高さを痛感し、情感を込める部分とそうでない部分のメリハリを意識するようになったという。1年がかりで取り組み、今年、佐賀県で行われた全国大会では、ブロックの中で2位に輝いた。
 1回目の国体の研修会では、「読み方が速い」と何度も注意を受け、「リーダーなのに、どうしよう・・・」と落ち込んだ。だが、それをバネに、録音した自分の声を何度も聞き直すなど猛特訓、次の研修会では、講師から「見違えたね」とほめられた。
 6月以降は、毎日台本を読んでいる。「のどの状態や声が変わってしまいそうで、不安だから」。大学受験を控えるが、「二高からは国体に選手として4人出場していて、3人は同じ3年生。彼女たちの方がずっと大変。時間がないなんて言えません」。
 卒業後は、国語科の教諭を目指しながら、声も磨き続ける。「国体は、高校生活の集大成。巡り合わせに心から感謝しています」










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