文へスキップ

よみうりタウンニュース 毎週木曜日発行の読売の地域情報紙 発行/茨城北部読売会 制作/読売茨城タウンニュース社

TEL.029-221-6720

〒310-0805 茨城県水戸市中央2丁目7番37号
狩野ビル3階

タウンニュースARTICLE 一面記事

2019年9月19日号

最高の試合を選手と

 

▲退勤後、自宅近くでトレーニングに励む住吉さん

29日に始まるサッカー競技のレフェリー
住吉圭介
さん(神栖市)

 神栖市土合本町の会社員、住吉圭介さん(20)は、9月29日から始まる茨城国体サッカー競技のレフェリーの一人。
 関東、東北地方などの地域大会レベルの主審を務めることができる日本サッカー協会2級審判員の資格を持っていて、全国大会の国体では、副審か第4の審判員を務める予定だ。
 選手と見間違うほどの引き締まった体だ。「いつかプロの試合で笛を吹く」という強い意志があり、国体への思いも強い。「国体でレフェリーを務めるのは開催県の人間でないと難しいもの。貴重な機会をいただいたことに感謝し、精いっぱい頑張りたい」
 小学4年でサッカーを始めて、高校3年まで続けた。高校2年では県のベスト8に進出。副キャプテンを務めた高校3年では、大会直前に足を疲労骨折するという苦しみを味わった。チームは県のベスト16で敗退した。
 中学1年で4級審判員の資格を取ったのは、「いつか引退した後もサッカーに深く関わりたい」と思ったから。2年後に3級も取得。高校時代から、レフェリーとして県内外の試合に出掛けるようになった。
 2級合格を目指したのは部活動の引退後。2級試験は、推薦を受けないと受験できない狭き門。当時は、分厚いサッカーのルールブックをいつも携え、大学受験を目指す同級生たちと同じように勉強した。
 引き締まった体は、トレーニングのたまものだ。会社から帰るとほぼ毎日、運動着に着替えて家を出る。週に2、3回の“追い込み”では、1キロあたりを3分台で走り続けて、心拍数を最大限まで上げる。「日本のトップ選手のダッシュに追いつく必要がある」からだ。
 また、時間さえあれば、自分がレフェリーを務めた試合の動画を見る。ジャッジミスが疑われる場面は、繰り返し再生して検証、その理由も見つける。自分の立ち位置が正しかったのかどうかは、試合の全場面で確認する。
 良いレフェリーとは、「選手が積み上げた努力を理解して、すべてを引き出そうと、一生懸命なレフェリー」と話す。そんなレフェリーは、選手の心に、勝敗を超えた感動をつくり出すことができるという。
 住吉さんも選手当時、試合終了の笛を聞いたとたん、レフェリーを含めたピッチ上の全員に、礼を言いたくなったことがあるという。
 「全国から茨城に集まってくれる選手たちに、そんな気持ちを味わって欲しい」










バナースペース

株式会社読売茨城タウンニュース社

〒310-0805
茨城県水戸市中央2丁目7番37号
狩野ビル3階

TEL 029-221-6720(代表)
FAX 029-227-7888

よみうり

タウンニュース

Facebook いいね!