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タウンニュースARTICLE 一面記事

2020年7月16日号

甘くないパンケーキ
ゴールを喜びながらつまんだ























▲フェルナンドさんのパンケッカ
 

ブラジルの「パンケッカ」  マリニオ・フェルナンドさん(鉾田)

 鉾田市在住のブラジル人、マリニオ・フェルナンドさん(39)が教えてくれたのは、大皿の上にロール状の生地が並ぶ料理「パンケッカ」。英語読みでは、パンケーキとなるが、食事のメニューで、甘くはない。「ブラジルでは、お菓子として食べるパンケーキは、アメリカン・パンケッカと呼ぶ。別のメニューなんだ」とフェルナンドさん。
 生地の間にも、上にも、チーズやトマトソースがたっぷりだ。
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 フェルナンドさんにとっては、家族の食卓の原風景にあるメニュー。
 フェルナンドさんは6人きょうだいの末っ子。一番年齢が近い姉とも8歳離れているため、一緒に暮らした時間は少ない。しかし、週末だけは大家族になった。ブラジルでは、週末は可能な限り実家に集まるのが習慣だという。
 午前10時には、だいたいがそろって、サッカー観戦開始。ゴールのたびに、大盛り上がりだ。
 そんな日の昼食は、お母さんが腕によりをかける場面。パンケッカのほか、ラザニア、パスタなどが定番だった。
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 フェルナンドさんは2011年に来日して、埼玉県のブラジル人専門の人材派遣会社に勤務した。 
 鉾田市出身の妻の絵里佳さんとは、東京駅で出会った。絵里佳さんは、仕事の都合で東京駅にいた。フェルナンドさんは、「どの電車に乗ればいいのか、分からないふりをして話し掛けたんだ」と、いたずらっぽく笑う。
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 現在2人は、同市安房でカフェ「カップ・オブ・ジョー」を営む。子どもは2人。家族との時間を第一にしたいと考えた末の開店だった。
 メニューは、ブラジルのコーヒーと軽食などで、アメリカ留学経験のある絵里佳さんのアイデアも生かされている。 2人だけの厨房では英語が飛び交う。子どもたちがやってくると、フェルナンドさんのポルトガル語に、日本語で答えた。
 パンケッカは、カフェのメニューにはないが、自宅では定番だという。調理するのはフェルナンドさん。卵アレルギーのある息子のために卵抜きで調理する。「子どもたちにとっても思い出の味になってくれたらうれしいよ」と笑った。













▲フェルナンドさんと絵里佳さん


フェルナンドさんのパンケッカレシピ

〈材料〉小麦粉、卵、油、塩、トマト、タマネギ、生クリーム、チーズ
〈作り方〉@ミキサーに小麦粉カップ1杯、湯カップ1杯半、卵2個、油少々を入れて混ぜるAみじん切りのタマネギとトマト、生クリーム、塩で、トマトソースを作るB[1]を油を敷いたフライパンで厚めのクレープのイメージで焼くC[3]の上に[2]を塗って、チーズをのせて巻くD[4]を耐熱皿に並べ、さらにトマトソースを塗り、チーズをのせてオーブンへ。チーズが溶けたら完成



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