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「秋がお月見に最適な理由はいくつかあります」と、水戸市総合教育研究所移動天文車指導員で、天体観測愛好家の中川義通さん(42)。
まず、月の高度が夏に比べて高く、見えやすい位置にくること。月は高度が低いと黄色がかって見えるが、高くなると白く清らかな色に見える。また、夏に比べて湿気が少ないため、くっきりと見える。「風や虫の音の心地よさなど、地上の風情も理由の一つですね」と。
「十五夜」は旧暦の8月15日で、今年は9月30日。毎年この日が満月になるわけではないが、今年はちょうど満月になる。
満月はもちろん魅力的だが、月には、満月に次いで美しいとされる「十三夜月」、月が満ちていく過程での半月を指す「上弦の月」など、形(月齢)によってさまざまな呼び名と意味がある(下イラスト参照)。自分好みの月を見つけるのもいい。
望遠鏡で見る人は、月の地名を覚えるのもおすすめという。月の表面には、「静かの海」「雨の海」「幸福の湖」などの地名が付いている。「場所を探しながら見ると、月の観光旅行をしている気分になれますよ」
最後に、驚きの情報を一つ。月の土地は、アメリカの会社によって販売されているという。価格は1エーカー(約1200坪)3000円と、意外とリーズナブル。中川さんは、月ではないが火星にサッカーコートくらいの広さの土地を持っているという。 「価格は当時で2700円でした。賛否両論ありますが、夢を買った気持ちで楽しんでいます。夜空を見上げるのがよりわくわくしますよ」